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雪女の茶屋

偽島Eno262雪代 牡丹の結果ブログ。

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”SummerVacation”

”SummerVacation”

規則的な波の音が静かな海岸に響く。
日はすっかりと暮れ、会場は昼間とは又違う様相を呈していた。


「それで、シラガさまは、こーんなにトヨさまとラブラブなんです!」
「ふ、ふぅん…。案外やるじゃない…。」
「あ、私もそう思います!トヨさんとシラガさんって、こう、通じ合ってるというか…。」
「きゃっ…☆聞いたかトヨ!わいはトヨとこーんなに通じ合ってラブラブじゃあ!」
「ちょ、ちょっと、何がラブラブで通じ合ってるじゃ!今の訂正せえっ!?」


"うみのいえ"の休憩所で、牡丹お手製のカキ氷を頬張りつつ、談笑に勤しむ少女四人。と一匹。
かなた、クロニカ、牡丹、トヨ、そしてシラガさんである。


「あれ?そういえば、いつの間にか、こんなに暗くなっちゃいましたねー」

とても良い笑顔で、慌てるトヨとシラガさんの様子を眺めていたかなたが、ようやく気づいたかのように声をあげる。
すっかりと話し込んでいた彼女たちだったが、外はいつの間にか暗く。夏の夜を感じさせる物になっていた。


「…え?え?あ、嘘っ?!もう夜なんですか?!私、まだ海水浴もスイカ割りもしてないですよっ?!」
「スイカ割りは確かやってたみたいよ?スイカのヘルメットを被せられた人が砂に埋まってたし」
「あ、クロニカちゃん。それ知ってる!何でも、更衣室で覗きが出たらしいですよー」
「でもそれ、スイカ割りとは違ーとる気がするけんなぁ…」
「そんな覗きスポットが!?!羨ま許せん奴らじゃ!!!」
「お前は黙れ」


まだ遊び足りなさそうにする牡丹。
そういえば、海水浴に来たのにずっとカキ氷を作ってた気がする。
しかし、夜の海は危険である。


「あー、でも。夜の海は危ないですよー。こう、波に「こっちにおいで。」って誘われてるというか、手を引かれてる感じがするというかー…」


ぴた。と、かなたの発言に、クロニカと牡丹の動きが笑顔で凍る。
トヨは、そんな二人を見て、どうリアクションを返した物か困ったような顔を。シラガさんは、「ほーう…」なんて意味深な発言をしている。


「そ、それって…?」
「つまりあれじゃ」


くるり。シラガさんが、牡丹とクロニカの間にふわりと降り立ち


「…出るっちゅうわけじゃ…幽霊が…」

 


「そ、そそ、その程度で私を怖がらせられると思って!?」
「んほおおおおおぁっっ!?痛い痛い痛いそこはやめてあ、いややめないでもっと!」


シラガさんはクロニカに首(?)を絞められた。
牡丹は何か隅の方で震えている。


「あ、あれ?そういうつもりじゃなかったんですけどー…」
「はぁ…。かなた、気にせん方がええよ。全部シラガさんのアホが悪い。」
「せーより、そろそろ……。…あ。始まったじゃろうか?」


トヨの言葉とほぼ重なるように、店の外がパッと明るくなる。


「あ、本当ですね!ほら、牡丹さんも、クロニカちゃんも、シラガさまも!花火が始まりましたよ!」
「え?花火ですかっ?!花火って、こー、空にぴかーって光…わわっ!?凄いですっ!?」
「た、確かに綺麗だわ…。ねぇ、店の中からじゃなくて、外からの方がもっとよく見えるんじゃないかしら?」
「せーなら、外行こうか?シラガさんは考え事しとるみたいじゃけん、四人で行こ」
「ふむ…。美少女は心霊系で攻めるのが効果的かもしれんなぁ…確かこの辺りに肝試しスポットがってちょっと待って!?わいを置いてかないでー!!」


バタバタと。慌しさを残しつつ四人と一匹は、店を後にする。

たった一日だったが、今日は色々な事があった。
遠くから聞こえる花火の残響、食べ終わったカキ氷の容器。店の入り口に見える風鈴。
その一つ一つが、始まったばかりの夏を演出している。
そう。初めての、この夏は、まだ始まったばかりである。

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